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人間の目では見えない物が見える、ハイパースペクトルカメラの紹介

ハイパースペクトルカメラを活用すると、目視やRGBカメラでは外見上同じよう
  に見える物質であっても、化学物質が違うことを明確にすることができます。
ハイパースペクトルカメラで化学物質をみる画像 通常のカメラがRGBの3バンドの波長を想定するのに対し、ハイパースペクトル
  カメラでは100バンド以上の細かい波長における撮影が可能です。
RGBカメラ等では困難であった化学物質等を判別することができる部分に価値が
  あることが挙げられます。
牛肉や豚肉、魚といった食品の安全性確保、品質改善のために、ハイパースペク
  トルカメラが活用されています。
骨、軟骨、プラスチック、木片、金属片等の異物混入の検査、化学物資、脂肪
  分、タンパク質、水分等の含有物を特定が可能です。
ハイパースペクトルカメラは詳細な波長情報を活用して主に以下の用途で使用さ
  れます。
1. 食品産業
  食品のスペクトル情報を取得し、品質や成分を評価することが可能です。
  一例としては果物や野菜の糖度及び脂肪含有量などを非破壊で測定することがで
  きます。また、成熟度や腐敗の進行を検査し、食品の保存や流通を改善するため
  にも使用することが可能です。
2. 医療
  医療分野では、血液や組織のスペクトル情報を分析して疾患の診断や治療効果の
  評価に使用されます。また、薬剤の成分や品質を評価し、医薬品製造および品質
  管理にも貢献します。
3. 環境測定
  環境測定では、大気中の特定ガスや汚染物質の吸収スペクトルを検知でき、大気
  汚染のモニタリングや汚染源の特定が可能です。また、水中における光の吸収と
  反射を詳細に観察し、水質の変化や水中生態系の健康状態を評価するのに役立ち
  ます。海洋学や水資源管理に利用される場合も多いです。
4. 農業
  農業では作物の反射スペクトルを記録し、作物の健康状態や収穫量の予想などに
  使用することが可能です。これにより、効果的な農地管理が可能になり、収量の
  最適化が図られます。また、病気や害虫の早期発見により、作物の損失を最小限
  に抑えることも可能です置によって各波長に分割し、スペクトル情報を含む一
  連の波長バンドを生成します。
ハイパースペクトルカメラ 動画で紹介

Specim FXシリーズの波長範囲と主な市場

Specim FXシリーズは、インライン向けの高速、
高性能なハイパースペクトルカメラです。
Specim FX10
  産業用および実験室用に設計されています。ラインスキャンモードで動作し、
  可視から近赤外の領域でハイパースペクトルデータを収集します。
  検出波長域:400 – 1000 nm バンド数:224
  主 な 用 途 :植生/農業、フェノタイピング、印刷時の色と濃度、
         ディスプレイと光源の検査、食品の品質
Specim FX17
  産業用および実験室用に設計されています。ラインスキャンモードで動作し、
  近赤外の領域でハイパースペクトルデータを収集します。
  検出波長域:900 – 1700 nm バンド数:224
  主 な 用 途 :食品と飼料の品質、廃棄物の分別、リサイクル、水分測定、
         脅威の検出/セキュリティ
Specim FX50
  産業環境向けに特別に設計されています。ラインスキャンモードで動作し、
  中赤外領域でハイパースペクトルデータを収集します。
  検出波長域:2.7 – 5.3 μm バンド数:154
  主 な 用 途 :黒いプラスチックの選別、地質学と鉱業、金属産業

             Specim FXシリーズ画像
Specim FXシリーズ画像
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